介護と嫁姑の関係 あなたはゆるせますか?
介護と嫁姑の関係 あなたはゆるせますか?
もし、あなたがお嫁さんで、お姑さんからいつも嫌味ばかり言われていたとします。。
そのお姑さんが、急に倒れて介護が必要になりました。
介護が必要な弱い立場になったお姑さんを見て、あなたは過去のことをゆるせますか?
介護をする人の心と体を調える、ケアマネカウンセラーの吉田和枝です。
ゆるすということは、過去の出来事に対して使われることが多いと思います。
私自身は、ゆるすということをあまり意識したことはありませんでした。
嫌なことがあっても、小さなことは記憶に残らないし、
ゆるせない記憶は忘れないけど、考えないようにしていました。
でも、ゆるしてはいないから、誰かとその許せなかった話をすると、
昨日起きたことのように、その当時の感情が蘇って怒りがわきます。
無意識でしっかり覚えているんですよね。
私がゆるしについて考えるきっかけになったのは、
ある本を私の大切な友人から借りたのがきっかけでした。
著者は、ジェラルド.G.ジュンボルスキーという精神医学者で、
その本の名前は、「ゆるすということ」です。
ジェラルドは、「生き方を変えるヒーリングセンター」の創始者で、
現在その活動は、世界30ヶ国以上に広がっているそうです。
この本の冒頭に、こんな言葉があります。
- 他人を許せない時、それは今まで背を向けてきたあなた自身を見ている時かもしれない。
- 心安らかに生きる。それだけを目標にしてもいい。
- あなたを幸せにするのはあなた。
あなたはどう思いますか?
ちょっと見方を変えただけで、自分が不幸せなのは、他人や状況のせいだと考えなくてすむのです。
ゆるしのお手本となる、
アンドリレアという93歳の女性の話を紹介します。
彼女は、夫が亡くなり未亡人になると、数年で変わり者の憎たらしいおばあちゃんになっていたそうです。
人と仲良く出来ず、挑発的で口論ばかり。
そんな彼女が83歳の時に、友人から、「愛と怖れ」(著者の前作)の本をプレゼントされたのです。
アンドリレアは毎日その本を読んだといいます。
まもなく、昔、自分を傷つけたと感じた人を一人一人ゆるしはじめました。
愛情のない行動をとって、人を苦しめていた自分をゆるしました。
その後の、彼女の人生は劇的に変わり始めました。
彼女は今まで知らなかった自由と喜びを体験するようになりました。
88歳で、フランスの雑談の表紙にハングライダーに乗る姿が掲載されました。
それだけでは足りずに、93歳で曲芸飛行機に乗りました。
著者がどうやってこのようなプラスの状態を作り出したのか、尋ねると、
「裁く(批判する)ことを辞めただけよ」と答えました。
著者は、彼女をもっとも素晴らしいゆるしのお手本と話しています。
どんなに歳をとっても「変わるのに遅すぎることはない」ということを
思い出させてくれるからでしょう。
私はこの本を読んで、自分のゆるせないことは何個あるか。
紙に書き出してみました。思いつくだけでも10個ありました。
ゆるしとは過去の傷(後悔)を手放すことです。
自分が変わるためには、ゆるさない理由を一つずつ取り除いていくことが必要です。
そんなの無理、ゆるすことなんて出来ない!
このプログを読んで、綺麗ごとだと思っている人もいるかもしれません。
特に、ゆるしたくない相手と一緒に暮らしている人は、
若い頃からの積もり 積もった怒りや落ち込み、怖れが、繰り返し映し出される
人生劇場の中で生活している人が多いと思います。
私も同じ経験があります。
ちょっと、分かりにくいかと思いますが、
ものの見方には、それぞれにクセのようなものがあります。
子供の頃に、恐ろしい思いをしたり、傷つけられたりしたら
記憶に残るだけではなく、それにこだわって現在や未来を裁く(批判する)傾向にすら
なります。
ゆるせない理由は、自分の中にあるのです。
みなさんは、今の現実に生きています。過去は終わったもの、未来はまだ来ていないもの。
安らぎは過去や未来ではなく、今、この瞬間にだけ在るものです。
ゆるすことを、今日から実践して、人生を変えませんか?
