自分が思うほど、他人は自分を気にしていない
自分が思うほど、他人は自分を気にしていない
脳科学者の茂木健一郎さんの著書、『「いい人」を辞める脳の習慣』の一節にこんな言葉があります。
「いい人」ほど自意識が強く、他人すべてが自分のことをネガティブに考えているようなプレッシャーを抱えています。そしてそのために、相手はあなたのことなど何にも考えていないのに、相手に対して媚びた態度などを取って、あとで後悔したりしています。
1人暮らしをしている親と、離れて暮らす子供(遠距離介護)の関係でも、
よくこのようなプレッシャーを抱える人は少なくありません。
こんばんは、介護をする人の心と体を調える、ケアマネカウンセラー吉田和枝です。
親の面倒は子供が見るのが当たり前、日本人の多くの人が持つ介護観です。
親が子供の面倒をみたように、子供は親の面倒をみるのが本当に当たり前なんでしょうか。
実際、子供を育てる時、あなたは「子供は親の面倒をみるのが義務だ」と教えていますか?
それは、周囲の大人が話していたり、メディアの影響が大きいのではないでしょうか。
仲のいい家族でも、大人になるといろいろ揉め事もあります。
親の介護に対しても、兄弟姉妹が同じ気持ちでいるとは限らない。
最近は、同居を望む親は少なく、1人暮らしも多くなっています。
今は、子供の数も少なく、1人の子供が両親の介護をすることも少なくありません。
1人暮らしの親と、そこに通いで介護する娘さんの関係は結びつきが強いぶん、こじれると大変です。
変えられるのは自分だけ
親に依存されて苦しいけど、近所の目が気になって親の要求に従ってしまう。
「1人暮らしなのに子供が来ない」と思われたくなくて無理をしている人もいます。
でも、実際は自分が思うほど、他人は自分を気にしていません。
そんな状況を変えたいと思うなら、相手に期待しては疲れるだけ。
変えられるのは自分だけなんです。
何でも自分でやろうとはしないこと。
自分以外の人でも出来ることは、近所の親戚やサービスの人に依頼する。
緊急性のないものは、自分が次にいく時までまってもらう。
待てないなら、自分でやってもらう、割りきりが必要です。
子供のあなたが、実家を訪問する目的は何なのか?
目的を決めて、それが終われば帰る。
起きてもいないことを案ずるよりも、今必要なことだけを考えてください。
お互いを管理しようとしないことが、1人暮らしが長続きするコツかもしれませんね
