訪問診療と往診の違いとメリット
訪問診療と往診の違いとメリット
皆さんは訪問診療という言葉は聞いたことがありますか?
往診のことでしょ?と思う人が多いと思います。
医師が自宅に来てくれることは同じなんですが、実は別物なんです。
その違いについて説明しますね。
介護をする人の心と体を調える、ケアマネカウンセラーの吉田和枝です。
この時期、体調を崩して入院する高齢者が増えますね。
入院するとホッとする反面、病気に通って洗濯物を取りに行ったり、
付き添いしたり、さすがに昔のような泊まり込みの付き添いは
少なくなりましたが、病院で長い時間過ごすのは、患者さんばかりでなく、
家族の人も、疲れが溜まります。
私も夫の入院で経験がありますが、付き添いは大変。
椅子も硬くてお尻も痛いし。
退院した後も、通院に連れていかなければならなくて
自家用車に乗せるのも一苦労。
時間も半日~1日潰れてしまいます。
実は、最近、訪問診療をする病院や診療所が少しずつ増えてきています。
通院の難しい歩けない人が利用することが多いですが、訪問の時間もだいたい決まっているし、
家で診察を受けたほうが本人も家族も疲れない。
話もゆっくり聞いてくれて、相談にものってくれる。
(病院では長い時間待っても、話ができるのはほんの数分ですよね)
そんな訪問診療ですが、昔から行われている往診とどこが違うのでしょうか?
日本訪問診療機構のホームページにはこう書いています。
往診とは、
往診とは、通院できない患者さまの要請を受けて、医師がその都度、診療を行う事です。
突発的な病状の変化に対して、救急車を呼ぶほどでもない場合など、
普段からお世話になっているホームドクターにお願いして診察に来てもらうもので、
基本的には困ったときの臨時の手段です。
それに対して訪問診療とは、
訪問診療とは、月に2度の訪問診療を行うため、容態悪化の予防や施設にいながらの長期療養も可能になります。毎週○曜日の○時にと約束して医師が訪問の上、診療するのです。 1週間ないし2週間に1回の割合で定期的、且つ、計画的に訪問し、診療、治療、薬の処方、療養上の相談、指導等を行っていきます。また、患者さまやご家族の方からご相談を受けた時点で、これまでの病歴、現在の病気、病状などを詳しく伺うとともに、関係医療機関などから情報収集を図ります。 その上で、どのような治療を受けられたいか、ご家族の介護力や経済的な事情なども詳しく伺いながら、診療計画、訪問スケジュールをたてていきます。尚、急変時には緊急訪問に伺ったり、入院の手配を行ったりするなど、臨機応変に対応することからも、「第一のかかりつけ医」として、多くの場合、24時間体制で在宅療養をサポートするのが、訪問診療の特色です。
大きな検査は、紹介状をもらえば大きな病院でも見てもらえるし
入院が必要な時はちゃんとさせてもらえます。
末期がんで治療が終わった人も、本人や家族の希望で
自宅で訪問診療や、訪問看護を受けながら、穏やかに療養している方が
多くなってきています。
病院と違って、疲れたら横になれるし、用事も足すことができる。
近所の人や親せきも来てくれたり、たくさんの親しい人とも触れ合える。
介護は、疲れないように考えるのが一番だと私は思います。
訪問診療をうけるには、主治医からの紹介状が必要です。
もしあなたが、訪問診療を考えているなら、主治医やケアマネジャーに
一度、相談してみてみませんか。
