一隅を照らす存在になればよし

一隅を照らす存在になればよし

「一隅を照らす存在になればよし」

この言葉は、89歳を超える現役の精神科医、中村恒子先生の座右の銘です。

この言葉は、偶然、電子本で見つけた中村先生のことを書いた

奥田弘美さんの著書「心に折り合いをつけて、うまいことやる習慣」の中にありました。

成功や活躍せずとも、自分のおかれた環境で一隅を照らしていけばいいという意味です。

私は、思わず鳥肌がたつほど素晴らしい!と感じました。

職場でも家庭でも、自分の周りにいる人に温かい光をささやかでも送れればいい。

人生の満足感は、自分自身が決めるものだから。

折り合いをつける習慣

私がこの本になぜ、目を止めたのかというと、「折り合いをつける」という言葉が好きだからです。

介護の世界では皆、完全に自分の思うとおりにはなりません。

それは、自宅で暮らしたいという、それぞれの思いの中で、折り合いをつけて暮らしているから。

中村先生はこう言います。

情は執着の証なんです。

たとえ家族でも、自分は自分、他人は他人なんです。

だから、我を押し付けると相手も自分も辛くなる。

どこまで行っても、人は1人なのです。

仲間や、家族がいつも助けてくれるとは思わない方がいい。

良い距離感とあきらめがあれば、不安や寂しさに悩むことはありません。

 

自分の中で折り合いがつくと自立できる人もいる

私がケアマネジャーで担当している70代の男性は、脳梗塞で左半身に麻痺があります。

何とか、杖で歩いてトイレに行き、浴室でシャワーも浴びれます。

台所で食器を洗ったり、ご飯を炊いたり、片手で不自由ながらもやっています。

奥さんは夜勤の仕事をしているので、昼間は寝て、夕方から出かけます。

その男性は、最初から家事が得意だったわけではありません。

自分が、障害を持ち、奥さんが働きに出るようになってからです。

麻痺があると、自分の身の回りのことをするだけでも、かなり疲れます。

台所に立つのは、かなりの重労働です。

奥さんに仕事の休みの日くらいは、家事をやってほしいと思ってはいますが、

休みの日は遊びに出かけてしまいます。

介護保険サービスは、電動ベッドと手すり、車いす、階段昇降機のレンタルのみ。

デイサービスにも行かないし、リハビリも頼んでいません。

「うちのやつに期待はもうしない。自分の身の回りのことをして、

家事をするのがリハビリになっている」と言います。

そうやって自分の中で折り合いをつけている。

寂しさを補える相手は数じゃない

でもね。「それだけでは、寂しい」のだと思います。

どんな人でも、心の奥底に寂しさや不安、孤独、苦しみを抱えて暮らしています。

その男性は、私がケアマネジャーとして、月1回訪問するのを楽しみに待っていてくれています。

今の70代はSNSを使えます。

Facebookで投稿して、ストレスを発散して出入り禁止になったこともあるそうです。

満たされない寂しさや、悲しみを、月1回の1時間程度ですが、

私と分かちあえる時間がもてるということで、少しだけ楽になったり元気になったりできるのでしょう。

 

「一隅を照らす存在になればよし」

私も座右の銘にしようと思います。

今日も最後までブログを読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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