1人が気楽、でも話し相手は欲しい
1人が気楽、でも話し相手は欲しい
今日は朝から雨模様。
いつものように朝カフェしながら、外を見ているダル。
ダル「この天気では仕事にならないダル・・・」
私「今日は外で写真は撮らないから大丈夫!行くよ!!」
さぁ、今日も仕事仕事。
今日伺う1人暮らしのHさんは、95歳の素敵な女性です。
本人からブログに載せる許可を頂いたので、紹介させて頂きます。
介護をする人の心と体を調える、ケアマネカウンセラーの吉田和枝です。
Hさんは、足が不自由で一人では外出できません。
でも、自宅の中は何とか歩いて生活できます。
家の中でも杖を使っていますが、以前は、何度もつまづいて転んでいました。
足がむくんで、立ち上がる時が一番危ない。
それでも、自分で外に出て、郵便物や新聞を取りに行くのが日課。
天気のいい日は、庭の伸びた雑草が気になってしかたなくなり、
1人で庭の草取りをしてしまい、市内に住む娘さんに叱られてしまうこともよくありました。
いつものように、チャイムを鳴らして大きな声で
「Hさん、吉田です!おじゃましまーす(^^♪」
玄関はいつも開けておいてくれているので、声をかけて中に入ります。
足が不自由なので、本人に玄関に出迎えは不要と話しているからです(田舎はアットホームでいいでしょ?)。
玄関には、出入りが危なくならないように、介護保険でステップ付きの手すりをレンタルしています。
ダル「下にステップが付いているから、上がりやすそうダル」
廊下にも手すりがあります。
この手すりは、移動が自由で、ベッドの横にも置けるし、長い廊下にも置けます。
手すりと言うと、住宅に取り付けるというイメージを持っている人が多いと思いますが、時間もかかるし工事代もかかります。
最近は、介護保険のレンタルで手すりを置く人が多く、頼んだ翌日には納品になります。
値段も、玄関手すりで月400~500円、移動できる手すりで月200~300円と手軽で、使わなくなったら返却できるという利点もあります。
Hさんは、とても95歳とは思えない、知識人です。
毎月雑誌を取って、最近の知識も学んでいます。
気の強いところがあって、一人でしっかり家を守っています。
「私はこう見えても、いろいろやることがあるのよ」というのが口癖。
思うように動かない足を引きづるように、身の回りのことをしています。
家の中での移動は、左手に杖、右手で伝え歩き。
長い距離は、歩行器を使います。
Hさんは、とてもお話しが好きですが、デイサービスはどんなに勧められても行きません。
一対一で話すのが好きなタイプです。
お正月に、娘さんやお孫さんと曾孫さん達の訪問があったそうです。
Hさん「小さな曾孫が、人見知りして、大変だったのよ。カワイイけど疲れて、一人がやっぱりいいわ」
私「でも、いっぱい話せて楽しかったでしょ?」
Hさん「一人がいいわ。でも話し相手は欲しいんだよね」
私「Hさんの気持ちわかるわー(笑)」
今日も沢山お話しできて楽しかったと言ってもらえました。
人に語ると言うことは、癒し効果があります。
Hさんの笑顔を見ていると、私も癒されます。
私は、高齢になり一人になったら、早いうちからケアハウスに入って、楽しようと思ってましたが、Hさんのような生き方もちょっと引かれるものを感じました。
不自由さを楽しむって、こういうことを言うのかも知れませんね。
それでは、今日も最後までブログを読んで頂き、ありがとうございました。
介護トラベラーダルは明日も続きます。
