カウンセリングは、なぜ必要?
カウンセリングは、なぜ必要?
私のホームページの中にも「カウンセリングとは」というタグがありますが、
改めてカウンセリングって、なぜ必要なの?という視点でお話ししていこうと思います。
こんばんは、介護をする人の心と体を調える
ケアマネカウンセラーの吉田和枝です。
カウンセリングは、日本では保険適応になりません。
病院でも、カウンセリングで保険が利くのは、精神科医と公認心理士だけです。
精神科の医師は、比較的長くお話を聞いてくれると思いますが、1時間も2時間も聞いてくれるわけではないと思います。
公認心理士は、2018年に出来たばかりの国家資格で全体数は非常に少ない。
医療機関では現在、臨床心理士という資格を持つ人が、カウンセリングを保険外でしているところが多いようです。
病院で行われるカウンセリングのほとんどは、薬との併用で行われています。
そもそも、カウンセリングを受けるのに、なぜ病院に行く必要があるのか?
カウンセリングは病気の人が受けるものという日本人の思い込みと、カウンセラーの社会的地位の低さにあると思います。
要するに、日本では病気の診断が下りないと、カウンセリングが受けられないと思われていることになります。
DSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル第5版・アメリカ精神医学会)に載っている、うつ病の診断基準は以上の通りです。
1、抑うつ気分
2.興味・喜びの著しい減退
3.著しい体重減少・増加(1ヶ月で5%以上)、あるいはほぼ毎日の食欲の減退・増加
4.ほとんど毎日の不眠または睡眠過剰
5.ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または制止
6.ほとんど毎日の疲労感または気力の減退
7.ほとんど毎日の無価値観、罪責感
8.思考力や集中力の減退、または決断困難がほとんど毎日認められる
9.死についての反復思考
- 上記の5つ以上が、2週間以上続くこと
- 1か2かのどれかは必ず認めること
- 苦痛を感じていること。生活に支障をきたしていること。
これを読んで皆さんはどう思いますか?
例えば、皆さんの大切な家族が亡くなったら、このような状態になりませんか?
それが、2週間以内で元の生活に戻りますか?
この診断基準は、2013年に第5版がでたそうですが、それ以前の第4版までは2ヶ月以上となっていたそうです。
期間を定めるのは適切ではないという意見も多いなかでこの改定は決まり、案の定、この第5版が出てから、うつ病の患者が急激に増えました。
うつ病と診断されて治療を受けている人の中には、薬に頼る前にカウンセリングが受けられていたら、
自らの力で立ち直れた人も多いのではないかと私は感じます。
国でもカウンセリングの効果を以下のように伝えています。
カウンセリングを受けるメリット
- 話をしっかり聞いて貰える
- 自分の考え方のくせや、意外な長所に気づくことができる
- 今、抱えている問題を整理できる
- 考え方をポジティブに切り替えられる
- 人とうまく付き合うための、自分なりの方法を見つけられる
- 人として成長できる
(厚生労働省出典 こころの専門家)
病院に行く前に、カウンセリングが受けられるしくみを作るのが、
本来のカウンセラーの役割ではないでしょうか。
そうなるためには、私たちカウンセラーが、真剣にクライエントに向き合う必要があると思います。
日本こころカウンセリング協会では、
「カウンセリングは病んだ人が受けるものという誤解を解き、自分のメンテナンスのためにカウンセリングをうける、そんな日本を作る」
という理念で活動をしています。
皆さんも、病院に行く前に、カウンセリングを受けてみませんか?
来年の1月から、日本こころカウンセリング協会がリニューアルします。
私も公認カウンセラーといて登録しますので、近くなったらお知らせしますね。
それでは、今日も最後までブログを読んで頂きありがとうございました。
では、またね。
